十二国記。 ― 2007/03/05 10:16
講談社文庫と講談社X文庫から出版されておりまする。
X文庫の方は山田章博氏が挿絵を描いています。
内容は異世界ファンタジーですね。
その名の通り、十二の国と、それぞれの国に一人ずついる
王と麒麟、それを取り巻く人達のお話です。
今のところ七作出ていますが、大体が上下巻なので
全部合わせると十一冊になります。
ファンタジーと言うと妖精が飛んでいたりする微笑ましいイメージが
ありますが、十二国記は結構シビアなお話。
大体が重たい話なので、上機嫌で体調もよろしい時に読むのが
ベストかと思われます。
でも面白い。
国を治めるには一筋縄ではいかないよね・・・とヒヤヒヤドキドキ。
中にはプッと吹き出してしまうような話もあります。
例えば執務中に脱走しては官吏に捕獲されて、小言を食らった挙句
太い巻物を何度も清書させられる王様とか。
ちなみにこの十二国記も相方の蔵書です(笑)
どすこい(仮) ― 2007/03/05 17:35

妖怪シリーズで知られる京極夏彦氏が書いた短編集です。
(仮)となっていますが、この(仮)も含めてタイトルなので、
多分どすこい(真)とかは出ないと思われます。
集英社から出ています。写真はハードカバーですが、
文庫でも出ていますよ~。
内容は
非常に下らない上に一部パクリのギャグです。
まあ写真を見ていただければ、見たことがあるような無いような
タイトルが多々並んでいます。
著者御本人や各出版社に許可を取った上での作品だから、
担当さんは頭を下げまくったのでしょう。
例えば「パラサイトデブ」
原作はご想像通り
瀬名秀明氏著の代表作、
「パラサイトイブ」。
内容は日本のとある地方の山から見つかった縄文人の冷凍ミイラ。
ミイラなのにまるで生きている様な肌の艶感や、
枯れ枝の様な体ではなく、矢鱈肉付きの良い外見。
それが今までの常識を覆すような大発見となり・・・。
この冷凍ミイラの不思議は外見がまるで相撲取りの様に見える事。
殆ど裸で身につけているのはマワシのような服に
頭は大銀杏のような髪型。
超ローカルな場所で見つかったけれど、超ローカルながら持てる
最新の技術で遺伝子を調べてみたら、
ミトコンドリアが現代人のそれに比べて異常に肥っていた。
という正々堂々としたパクリです。
あと著名な作品のパクリでは
「土俵(りんぐ)でぶせん」
ええ、原作は映画化もされた
鈴木光司氏の「リングらせん」。
内容も当然しょうもないパクリ。
短編全ての共通点と言えば、相撲取りが出てくること。
相撲の歴史と決まり手(四十八手)も全て出てくるので、
相撲を殆ど知らない人でも俄か相撲博士になれます。
だからどうしたと言えばそれまでですが、
他に言いようの無い作品です。
まあ京極さんらしいと言えばらしいかと。
最近のコメント